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2021年5月5日(水)

きょうの潮流

 友だちや家族と外出し、公園や街・娯楽施設で遊び、学校に通い、部活で汗を流す…新型コロナウイルスは、そんな、多くの子どもたちにとって当たり前だった日常を奪ってしまいました▼きょうは感染急拡大から2回目となるこどもの日。今なお制約の多い生活を強いられています。おとなにとっての1年とは違い、成長期にある子どもたちにとって、制約された1年は、その後の人生に否定的な影響を与えかねません▼不必要な制約とストレスを与えた昨年の一律休校の傷あとは深く、その痛苦の経験から、今年は緊急事態宣言下の4都府県でも大阪市を除き、原則として登校を継続。入学したばかりでマスク着用を余儀なくされる小学生の姿は痛々しいですが、ともかく元気に登校する姿を見ると、本当に救われます▼ただ、部活の休止が目立っており、今なお制約からは解放されていません。感染力の強い変異株が広がる中、やむなく部活を休止・縮小するという判断もありえるでしょう▼しかし、とりわけ東京都は、部活や修学旅行の全面休止を決定する一方、はるかに巨大なイベントである東京五輪推進の姿勢を変えていません。部活がだめなのに五輪はいいという、その根拠は何なのか▼しかも、その東京五輪に都内の幼稚園から高校にいたる81万人を動員し、休めば“欠席”扱いする計画が本紙日曜版の取材で明らかになりました。子どもたちを五輪のサクラに利用するために、それまでは感染させないように縛る―。そんなつもりなのか。


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