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2021年2月4日(木)

きょうの潮流

 知り合いのラーメン屋がもう1カ月休むと話していました。ひとりで店を回し、家賃もかからない。1日6万円の協力金で持ちこたえられるといいます▼一方、それではやっていけない店も多い。場所によっては家賃も高額、規模によっては固定費だけでも大赤字。いつまでも行き届かない国の支援策に、飲食関連の業界からは「もう無理」「疲れ切った」という悲鳴が上がっています▼10都府県で緊急事態が延長されました。切迫する現場は医療でも。コロナで容体が悪化した人や、救急患者も受け入れられないほどの病床不足。従事者の心身の疲弊。神奈川県内のある病院長は燃え尽きる寸前だと訴えます▼社会的に弱い立場にある人たちの生きづらさにも拍車をかけています。生活の困窮や失業、置き去りにされ孤立していく恐怖や不安。市民団体による食料や生活物資の配布の場には、若者とともにお年寄りやシングルマザーの姿も▼先日の国会。小池晃議員がそれぞれの実情に見合ったきめ細かな補償を政府に求めていました。罰則よりも、そのために汗をかくことが「国民のために働く内閣」ではないかと。しかし連日伝わるのは、おごりゆえの失態や不祥事ばかりです▼集団感染したクルーズ船が帰港してから3日で1年。今も後遺症に苦しむ人がいます。1日の感染死者はいまだに最多をぬりかえています。人びとが苦境にあえぎ、命が失われていく日々。なのにこの政権からは、手を携えてそれを乗り切る意志も覚悟もみえません。


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