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2020年8月28日(金)

“リニア中止 国に迫る”

しまづ氏、静岡副知事と懇談

“水問題 県と協力して解決”

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(写真)難波副知事(右)と対談する(左列奥から)鈴木、しまづの両氏=27日、静岡市葵区

 日本共産党の、しまづ幸広前衆院議員(衆院東海比例・静岡1区重複予定候補)は27日、静岡県庁を訪れ、JR東海が工事強行を狙うリニア中央新幹線問題について、難波喬司副知事と懇談しました。鈴木節子党県議が同席しました。

 難波副知事は、南アルプスのトンネル工事で大井川の流量減少問題を議論する国の有識者会議が当初の想定より時間がかかっている上、JRから資料も出てこないと指摘し、「JRはそもそも調査などをやっていないから資料を出せないのでは」と語りました。

 JRが大井川上流部のトンネル周辺で地下水位が300メートル以上も低下すると試算を示したことに、県民の間から懸念の声が広がっていると述べました。

 しまづ氏は、リニアに対する県民世論について質問。難波氏は、「(大井川の水を減らさないという)知事を支持する声は多い」と話しました。

 水枯れ問題と補償については、しまづ氏が山梨実験線周辺で井戸枯れが発生している中「JRは30年間補償するとしているが、その後がどのようになるのか分からないのが現状」と説明。難波氏は「(JRの言う)補償は生業(なりわい)に対しての30年で、井戸は生活用水として使われ、30年で終わるものではない」と強調。

 しまづ氏は、JRの工事を強行する姿勢を改めて批判し「水問題や南アルプスの生態系などが解決するよう、最後まで県と力を合わせてがんばっていきたい」と答えました。

 しまづ氏は懇談後、「コロナ禍の下、世論もリニアの必要性を疑問視している。静岡の水を守るためにも、国にリニア中止の決断を迫っていきたい」と述べました。


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