2020年3月27日(金)
国民年金滞納者救済を
倉林議員 差し押さえ解除要求
参院委
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日本共産党の倉林明子議員は26日の参院厚生労働委員会で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける自営業者やフリーランスへの手当てとして、国民年金の保険料滞納者への差し押さえ解除や延滞金免除を行うよう求めました。
厚生労働省は、厚生年金については12日付で通知を発出。日原知己年金局審議官は、保険料の納付猶予とともに、差し押さえ解除や延滞金の免除も可能だと説明しました。
倉林氏は、国民年金の滞納者には2月末に催告状が送付され、「財産が差し押さえされれば、たちまち生活できなくなってしまう」と不安の声が寄せられていると指摘し、「国民年金についても柔軟に対応すべきだ」と主張。国民健康保険料(税)や介護保険料、後期高齢者保険料の差し押さえ解除も求めました。
また、国保の傷病手当を実施する際に条例での規定が必要なことに触れ「首長の専決処分で可能か。自治体が独自に、自営業者やフリーランスに対象拡大することは可能か」と質問。厚労省の浜谷浩樹保険局長は「専決処分はありうる。(対象拡大も)市町村長の判断で可能だ」と答えました。
倉林氏は、雇用調整助成金の申請手続きの簡素化と給付の迅速化も要請。加藤勝信厚労相は「事務当局に書類を最大限軽減し、支給を迅速化するよう言っている」と答えました。