しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年2月18日(火)

きょうの潮流

 私たちが増やしているのは「数」じゃない。一緒に運動をつくる組合の「仲間」だ▼今月上旬、東京都内で全日本教職員組合の定期大会が開かれました。前回大会でのこの言葉が、全国の組合員の心を揺さぶり続けた1年。その仲間を迎えるまでの道のりと、運動を深める力が熱く語られました▼決して平たんな道ではありません。若い世代からは「組合って何ですか?」とよく聞かれます。「今まで入ってなかったから、わざわざ入らなくても」との声。運動でかちとった成果さえ「教育委員会のおかげ」と思われるとの嘆きも▼異常な多忙化が組合活動にも影を落とします。「忙しいから他の人にやってもらえばいい」と人ごとだったり、「スーパーマンになれない」と背を向けられたり。そんな中で“幽霊組合員”だった高校教員は「組合ってすごいなと改めてほれ直した」。日々の困りごとの対応、教委との交渉、国会への署名提出…。みんな組合あってこそだと▼全北海道教職員組合の代表は、組合に集う仲間を増やすための“力合わせ”について、できたてのリーフレットを手に発言。SNSを最大限活用してお互いを激励し合いながら、次のとりくみへつなげる力にしたい。そのためのアプリの開発を呼びかけ、共感を広げました▼5人の仲間を増やし「一緒に悩み、憤り、語る時間を重ねてきた」。栄養教諭は振り返りながらこう語ります。「悩みを打ち明けられる仲間がいる。みんなに教えたい本質的な学びがある。それが組合」


pageup