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2019年10月21日(月)

日曜版スクープに反響 首相主催の「桜を見る会」

安倍首相の後援会員ら数百人 税金で“おもてなし”

 多額の税金が使われている安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に、首相の後援会関係者が大量に招待されている―。「赤旗」日曜版(10月13日号)のスクープが大きな反響を呼んでいます。同会は「各界で功績、功労のあった方々を幅広く招待している」(菅義偉官房長官)といいますが、税金で首相自らの後援会関係者を“おもてなし”するという税金私物化疑惑が浮上しているのです。


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(写真)安倍政権の「桜を見る会」私物化を報じる「しんぶん赤旗」日曜版13日号

 桜を見る会は内閣の公的行事です。従来1万人前後だった参加者が安倍政権下で増え続け、今年は1万8200人。18年には例年の予算の3倍、5229万円が支出され国会で問題になりました。

地元事務所が人選

 日曜版編集部の取材に、首相の地元・山口県の複数の後援会関係者は「桜を見る会に山口県から数百人規模で参加している」「恒例の後援会旅行で、その目玉行事が、桜を見る会だった」と証言。招待者の人選は下関の安倍事務所が行い、飛行機やホテル、バスも事務所が手配するなど、詳しい経緯も判明しました。

 桜を見る会には、首相の妻・昭恵氏がスキーや農業、酒造仲間を招待していたことも判明。他の閣僚や自民党幹部らも自らの後援会員を招待しています。

 日曜版(10月20日号)では、こうした実態が、本来の招待範囲を逸脱しているスクープを続報しています。

不適切な拡大解釈

 今年1月に閣議で配布された「桜を見る会『開催要領』」と題する文書では、「招待範囲」となっているのは「皇族、元皇族」「各国大公使等」「その他各界の代表者等」など11項目が列挙されていますが、安倍後援会の項目はありません。日曜版編集部の取材に会計検査院の元調査官は「安倍首相は、招待範囲にある『各界の代表者等』の“等”の1字を根拠に自身の後援者を招いているのでしょう」と解説。しかしこのような拡大解釈は不適切と批判しています。

 桜を見る会に、安倍首相の後援会関係者が大量に参加していることは所管している内閣府は当然、知っていること。招待者名簿をみれば明らかです。内閣府は「資料を破棄し招待者はわからない」としています。そればかりか、国の予算による開催の必要性をただした野党議員の質問主意書に「内閣の公的行事であり、意義あるものと考えている」とする答弁書を閣議決定(10月15日)までしています。


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