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2019年7月12日(金)

はやぶさ2 再着陸

小惑星の地下物質 初採取か

 日本の探査機はやぶさ2が11日、小惑星リュウグウにつくった人工クレーター周辺への着陸・試料採取に成功しました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査チームが発表しました。着陸は2度目。今回は衝突実験で放出された小惑星の地下物質の採取に宇宙探査史上初めて挑戦しました。地球に持ち帰って分析すれば、惑星や生命の起源を解明するヒントが得られると期待されています。

 はやぶさ2は10日にリュウグウの高度20キロメートルの観測基点から降下開始。翌11日午前9時41分に高度30メートルまで到達。着陸の目印「ターゲットマーカ」を航法カメラで追尾しながら目標地点の上空に移動し、10時6分ごろ着陸に成功しました。着地の瞬間に試料採取装置が正常に働いたことが確認され、地下物質を含む試料が採取されたとみられます。

 探査チーム責任者の津田雄一准教授は、記者会見で「太陽系の歴史のカケラを手に入れた。100点満点の1000点。事前準備を含めてパーフェクトだった」と述べました。


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