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2019年6月26日(水)

はやぶさ2 来月11日再着陸へ

地下物質の採取に挑む

 探査機はやぶさ2は7月11日、小惑星リュウグウにつくった人工クレーター周辺への着陸・試料採取に挑みます。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査チームが25日、発表しました。表面物質の採取に成功した2月の着陸に続いて今回は、4月の衝突実験で周辺に放出された、宇宙風化にさらされていない新鮮な地下物質の採取をめざします。成功すれば宇宙探査史上初。

 責任者の津田雄一准教授は、危険性はゼロではないとしつつ「技術力は十分ある。挑戦しないという選択肢にはならないという結論だ」と述べました。

 着陸目標地点はクレーターから約20メートル離れており、周辺3・5メートルは大きな岩がない比較的安全な領域です。すでに投下している着陸の目印「ターゲットマーカ」(TM)から2・6メートル。地球からの指令でTMの上空30メートルまで誘導した後、探査機がTMを頼りに自律的に判断して着陸する計画です。初回の着陸時に高度計と航法カメラが砂ぼこりで汚れて機能が低下したため、探査機運用を工夫します。


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