2019年5月28日(火)
音響式信号機 整備を
塩川氏 視覚障害者の命の問題
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日本共産党の塩川鉄也議員は15日の衆院内閣委員会で、視覚障害者の交通安全対策の強化を求めました。
昨年12月、東京都豊島区で視覚障害者の男性が車にはねられ死亡した事故現場では、「ピヨピヨカッコー」と音を発する音響式信号機がありながら、夜間から早朝は鳴らない設定になっていました。
塩川氏は全国で20万機ある信号の設置状況を質問。警察庁の北村博文交通局長は、音響式信号機は1割の約2万機、横断歩道上に点字ブロックがあるエスコートゾーンは2千カ所で1%しか整備されていないことを明らかにし、「地域住民の生活環境への影響を勘案し、(設置を)判断している」と答えました。
塩川氏は、音響式信号機は(1)横断歩道の場所、(2)信号の色、(3)横断歩道の方向がわかるもので、「視覚障害者のための音は、騒音ではなく命にかかわる情報だ」と強調。早朝夜間も信号機の音を切るのではなく音量調整など工夫して24時間対応にすべきだと主張しました。
山本順三国家公安委員長は「視覚障害者の方の安全確保は大きな責務。予算確保に努めたい」と答弁しました。