しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年5月24日(金)

きょうの潮流

 さまざまな名前が付けられた色とりどりの花。初夏の新緑につつまれた新宿御苑はいま、華やかに香るバラの花壇に人気が集まっています▼戦後ここが国民に開かれてから今年は70周年。もとは江戸時代の大名屋敷でした。明治に入ると、近代農業の試験場などを経て皇室の庭園に。1906年には明治天皇も出席し、日露戦争の祝賀会をかねた開苑式が行われています▼桜や菊をはじめ花の栽培にも力を入れ、浜離宮で開かれていた観桜会も新宿御苑で催されることになったと紹介にあります。それを「桜を見る会」として復活させたのが吉田茂首相でした▼首相主催で各界から招待する形式になりましたが、安倍首相のもとで人数や税金である経費が年々ふくれあがっていることが問題になっています。昨年は予算の3倍にものぼる5200万円超の支出。1万人を目安としながら今年は1万8千人以上が参加したと報じられています▼招待の基準が不透明だと追及した共産党の宮本徹議員に、内閣府は「資料は破棄した」と隠してばかり。実際には安倍首相のお友だちや応援団がずらりと。一国の首相が、ためらいもなく自分の利益のために税金を使うとは国政私物化の極みです▼改元や新紙幣、トランプ米大統領と観戦するという大相撲…。利用できるものは何でものあざといやり方。一方で、国民には消費税の増税を強いる。「国民福祉のため、平和的文化国家の象徴」として歩んできたオアシスを私欲の場にする。桜も公園も泣いています。


pageup