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2018年9月23日(日)

きょうの潮流

 「愛と法」と題する映画がきのう大阪で封切りされました。浪速に住み、仕事も生活も二人三脚の同性弁護士“夫夫(ふうふ)”のドキュメンタリーです。ふたりのもとには社会からはみ出された人びとが相談に訪れます▼性的少数者、養護が必要な子どもや戸籍を持てずにいる人、「君が代」不起立で処分された先生、作品が罪に問われた美術家…。憲法には「すべて国民は、個人として尊重される」とあるのに現実はどうか。愛とユーモアに包みながら日本が抱える問題に迫ります▼ある月刊誌にいま、ふたたび批判が噴出しています。税金を使っていいのか、生産性がないなどとLGBT(性的少数者)を攻撃した自民党・杉田水脈(みお)衆院議員の一文を載せた『新潮45』。今度はそれを擁護する特集を組みました▼新潮社の社長までもが「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」があったとコメントするほど中身はひどい。なかにはLGBTは「性的嗜好(しこう)」だとして痴漢と同列に扱うものも▼怒りと非難の声は社内から作家、書店にもひろがっています。作家の笙野(しょうの)頼子さんは北原みのりさんとともに抗議。「論考とも何とも呼べぬ低劣さである。すべてを貶(おとし)めて卑怯(ひきょう)犯罪や猥褻(わいせつ)語で汚し、下劣な一人合点をしているだけ」と痛烈です▼「まだ若いから」と杉田氏をかばう首相の人権感覚。擁護特集に寄せた人たちも安倍応援団ばかりです。差別と偏見をあおり、“個”が尊重されない社会をつくる風潮。それは今の政権につながっています。


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