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2018年9月17日(月)

北海道地震

救援活動に奮闘

各地で共産党や医療団体

共産党町議が要望聞き取り

むかわ町

写真

(写真)被災した中田孝子さん(左)と話す大松町議(右)=16日、北海道むかわ町

 1人が亡くなり、4カ所の避難所に186人が避難生活を余儀なくされている北海道むかわ町。2人の日本共産党町議や党員らが手分けし、救援活動に大奮闘しています。

 大松紀美子町議は16日、避難所となっている「道の駅」で被災者と対話しました。

 水道や電気などのライフラインがほぼ復旧したものの、家屋の倒壊や倒壊の恐れがあるため、鵡川(むかわ)地区の町民124人が避難。ボランティアらが連日炊き出しを行っています。この日は、避難者の健康を考えて野菜が多く入った焼きそばと、みそ汁を700食分つくりました。

 大松氏が避難所に入ると「ありがとう」と涙を浮かべて声をかけた女性(64)。被災し避難所暮らしの母(88)と再会し、貸していた建物の1階部分が倒壊。隣の母宅も家財が散乱しますが、共産党苫小牧地区委員会のメンバーが片づけをしました。

 大松氏が「家に帰れるようになりましたか」と聞くと、「みなさんのおかげで家財は片付きましたが、家屋が傾くかもしれず、もう住めません。施設に入れないかと相談していました」といいます。「88年生きてきて、こんな大地震は初めての経験です。孫に引っ張り出してもらい、助かりました」

 近くで聞いていた高齢の女性も「被災して出たゴミはどうすればいいんだい」と問いかけ、大松氏はゴミの出し方について丁寧に説明していました。

札幌・里塚地域 全戸訪問を開始

共産党など

 北海道地震で地盤沈下が激しく、札幌市の全壊戸数の8割、32棟を含む430棟の被害が発生した清田区。日本共産党区委員会と後援会は15日から、とりわけ被害が大きかった里塚地域の全戸訪問を開始しました。

 吉岡弘子市議予定候補を先頭に、党員、後援会員2人一組で訪問。お見舞いを述べ、要望を聞いて回りました。

 地盤沈下による通行止めがあり、車で混みあう同地域。吉岡氏は「困りごとはありませんか」と声をかけました。

 「外からは分からないけれど、トイレなどの戸は自動ドア状態で勝手に閉まります」というのは、緑の「調査済み」と書かれた紙が貼ってある家の女性。「『危険』と『要注意』の家は補償対象になっているのに、調査済みの私たちは補償対象に入れない」と怒ります。

 別の住民は「いまも続く余震のたびに亀裂が広がっています。役所の人は、少し見ただけで調査を終了しました。住めるところが心配」。吉岡氏らは党北海道委員会が作成した『災害救助対策 諸制度活用の手引き』を参考にしてくださいと手渡し、党の緊急連絡先を伝えました。

 妻と玄関先で対話していると、夫が出てきて「なんだ、あんたたちは」と語気を荒らげました。吉岡氏が赤い腕章を見せ、「日本共産党です」と名乗って安心したようで、夫はせきを切ったように話しました。「地震前から地盤沈下が起きていて土木センターに要望しているのに何もしてくれなかった」。13日夜の住民説明会にも出かけました。「市は業者が悪いと逃げた。『危険』や『要注意』を貼られた家ではない私たちへの対応を、ぜひ共産党が取り上げてほしい」と訴えました。(北海道・熊林未来)


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