2014年11月5日(水)
知事選でオナガ候補
沖縄の経済振興 米軍基地が阻害
名護市辺野古への新基地建設が最大争点の沖縄県知事選(16日投票)は中盤にさしかかり、大激戦の様相を強めています。
![]() (写真)聴衆と握手するオナガ雄志県知事候補=4日、沖縄県宮古島市 |
仲井真陣営がデマ攻撃強める
新基地建設絶対阻止を訴えるオナガ雄志(たけし)候補は4日、宮古島市に入り、離島圏での第一声となりました。オナガ氏は「米軍基地は沖縄経済振興にとって最大の阻害要因。子や孫たちが沖縄に誇りと希望を持って育っていくため、保革の壁を乗り越えよう」とのべ、民意を踏みにじり基地を押し付ける日本の政治を沖縄から変えていく決意を訴えました。
また、オナガ氏は軍事利用が狙われている下地島空港(同市)の平和利用を主張。3000メートル級の滑走路を持ちながら、定期便の就航がなく活用問題が議論されている同空港に言及し、「民間空港以外の目的には使用しない」と軍事利用を禁じた屋良朝苗(やらちょうびょう)・琉球政府行政主席(当時)と日本政府との覚書(1971年)に基づき、「市民の利益になる方法で平和利用していく」と力を込めました。
聴衆の中には、作業服姿の建設業者や公明党支持者など、4年前の知事選で現職の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事を支援した層の姿もありました。
一方、辺野古新基地推進の仲井真陣営は、なりふりかまわないデマ攻撃に終始。反共攻撃を前面に出した法定1号ビラに続き、3日夜から、「共産党支配のオール沖縄」などと書かれたステッカーが各地の電柱に掲示されているのも確認されています。ある地域でステッカーの掲示をしていた作業服姿の男性2人組は「仲井真(選対)だ」と認めました。
期日前投票への動員も強まっています。