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2012年8月12日(日)

臨時教職員が運動交流

全臨教集会 劣悪条件とたたかう

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 教育現場で非正規雇用されて働く臨時教職員らが集う第43回全国臨時教職員問題学習交流集会が8日から10日まで、広島県廿日市市で開かれました。よりよい教育の実現をめざして「教育に臨時はない」とのスローガンを掲げ、連帯と運動を広げようと交流しました。

 「臨時教職員制度の改善を求める全国連絡会」(全臨教)の主催。同制度の改善を求める保護者を含め、全国から約260人が参加しました。

 初日の開会集会で、名古屋市の小・中学校で36年間、40校近く赴任した臨時教員の女性(60)が「繰り返される子どもたちとの出会いと別れ。劣悪な賃金と差別。毎夏の採用試験で不合格とされ、それでも教壇に立った」と告発。一方、制度改善を前進させてきた積年のたたかいを踏まえ、さらに連帯を広げようと訴えました。

 リレートークでは、雇い止め裁判の控訴審で逆転勝利して職場復帰し、正規登用された青森市の私立高校教諭、男性(30)が、職場や地域の労働組合、市民団体などの支援の成果だと強調。京都府の保護者(43)は、障害がある息子を12年間通わせた学校に20年以上も勤める臨時教員について「その先生に12年もお世話になったら、信頼できる先生かどうかはわかる」とのべ、早期の正規採用を求めました。広島市の院内学級の臨時教員は、連帯を広げて院内学級を存続させたと報告しました。

 全臨教の山口正会長はあいさつで、細切れ雇用などの臨時教職員制度が子どもたちの学習・発達権を侵害し、教職員の労働・生存権も侵害していると指摘。「教育に臨時はない、というたたかいの展望を鮮明にしていこう」と呼びかけました。

 2日目は五つの分科会で討論しました。

 臨時教員1年目の男性(32)は2008年のリーマン・ショックでリストラされて以降、時給800円の日雇い派遣で働いてきました。「仲間づくり」をテーマにした分科会に参加し、「非正規という立場は以前と変わらないが、ここには連帯感があって温かい。仲間をつくるのは楽しい」と笑顔で話しました。


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