2025年10月6日(月)
ジェノサイド終わらせよう
ガザ侵攻2年 米各地抗議
【ワシントン=柴田菜央】イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への軍事侵攻開始から7日で2年になるのに合わせて、ニューヨークやシカゴなど米国各地で4日、市民が抗議行動に取り組みました。首都ワシントンでの行動では、参加者が連邦議会議事堂の周辺をデモ行進。「ジェノサイド(集団殺害)を終わらせるために今まで以上に闘うことは道徳的義務だ」と声を上げ、パレスチナが解放されるまで抗議を続ける決意を示しました。 (関連記事)
![]() (写真)パレスチナの解放を求めてデモ行進する人たち=4日、ワシントン(柴田菜央撮影) |
イスラエルによる封鎖で飢餓が深刻化するガザに向けて各国の活動家が参加した人道支援船に連帯するプラカードも見られ、米国の乗船経験者が現状を報告。参加者がアラブの伝統頭巾クーフィーヤを高く掲げて振り回し、繰り返し「ガザ」と唱和しました。
参加した人たちは、トランプ米大統領がガザに関する計画を提示しイスラエルに攻撃の即時停止を求めた後も、ガザで爆撃が続いていることを非難しました。
パレスチナ問題に取り組む活動家のカム・ホワイトさんは、イスラエルが犯罪を続けられるのは後ろ盾となっている米政府による巨額の援助があるからだと指摘し、イスラエルへのすべての支援を直ちにやめるよう訴え。トランプ氏はガザを一掃すると脅迫していると批判し、「(トランプ氏の計画を巡る)交渉で何が起きようと、パレスチナが自由になるまで声を上げ続ける」と力を込めました。
参加したフェイさん(35)は、トランプ氏が計画を提示したことは評価しつつ、「イスラエルが(合意を)破ったらどうなるかという結果までは含まれていない」と指摘。求められているのはパレスチナへの正義であり真の平和だと強調し、虐殺に加担する米国に住む市民として「できることなら何でもしなければならない」と語りました。









