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2025年5月21日(水)

学術会議法案 参院で廃案に

前会長ら学者・議員が集会

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(写真)スピーチする(左から)田中、藤田、広渡、梶田、加藤、長谷部、隠岐の各氏=20日、参院議員会館

 日本学術会議解体法案を参院で廃案に追い込もうと国会内で20日、緊急集会が開かれ、学術会議前会長ら学者や国会議員が次々スピーチに立ちました。主催した「法案に反対する学者・市民の会」は緊急声明を発表。衆院で「特定のイデオロギーや党派的主張を繰り返す会員は今度の法案で解任できる」と答弁した坂井学内閣府担当相の辞任を求めました。(関連記事)

 法案は国の特別の機関である学術会議を特殊法人化し、首相任命の監事や、会員解任規定などを新設。学術会議は法案の抜本的な修正を求めています。

 梶田隆章学術会議前会長は、法案が政府の学術会議への監督を強めると懸念を表明し、「参院で真摯(しんし)に議論し、廃案もしくは抜本的修正」を要求。広渡清吾学術会議元会長は「市民の力で廃案の展望を開くことを心から願っている」と述べました。会員任命拒否された加藤陽子東大教授は、任命拒否の情報開示請求訴訟の経過を報告し「議論は着々と進んでいる」と報告。任命拒否の違法性は時間を経ても変わらないと強調しました。

 藤田祐子日本弁護士連合会副会長、長谷部恭男早稲田大学教授、田中優子法政大学元総長、隠岐さや香東大教授が法案の問題点を訴えました。

 日本共産党の小池晃書記局長は「学問を戦争に動員する法案だ」と強調。山添拓政策委員長、井上哲士参院議員もスピーチし、田村智子委員長がメッセージを寄せました。立憲民主党、れいわ新選組、社民党の国会議員も発言しました。


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