2024年10月21日(月)
軍拡増税隠し許されぬ
フジ番組・日曜討論 小池書記局長が批判
日本共産党の小池晃書記局長は20日、フジ「日曜報道 THE PRIME」とNHK「日曜討論」に出演し、石破茂首相が軍事費増額のための「防衛増税」の開始時期を「年内に決着をつける」と発言したことをめぐり、「増税隠しで選挙をやり過ごすことは許されない」と批判し、いつ、何を、どれだけ増税するのか、選挙中に示すべきだと主張しました。(関連記事)(日曜討論詳報)
小池氏はNHK「日曜討論」で、自公政権が強行する5年間で43兆円、来年度8兆5000億円の軍事予算増で軍事費が文教予算の2倍以上になると指摘。「暮らしも、平和も押しつぶす大軍拡そのものを中止すべきだ」と主張しました。財源問題を「あいまいにしたままで選挙をたたかうことはありえない」と批判しました。
その上で小池氏は「総選挙で自民党、公明党が勝利したら、結局、軍拡増税に白紙委任状を与えるということになってしまう。軍拡増税反対の1票を共産党にと訴えてたたかい抜きたい」と決意を表明しました。
フジ「日曜報道 THE PRIME」で小池氏は、自民党の森山裕幹事長に、「一体いつから防衛増税をやるのか、具体的にどういう税目で増税するのか、どれだけの増税をするのか、きちんと言っていただきたい」と迫りました。森山氏は「協議は今からやる。12月の税調で方向性を」と述べるのみで、増税については答えませんでした。
軍拡について、日本維新の会の藤田文武幹事長は「防衛力の強化が必要」としたうえ「安易な増税は許されない」などと増税そのものは否定しませんでした。国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「国内の防衛産業の育成強化、防衛装備庁の充実、マンパワーの強化、能動的サイバー防御の法制化」が必要だと軍拡を強調。税収増のもとで増税は必要ないとしました。