2024年8月17日(土)
子の声聴き対話と共同を
教育のつどい開会
![]() (写真)「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンのもと始まった「教育のつどい」の開会全体集会=16日、大阪市 |
教職員と保護者、研究者、市民らが子どもと教育について語り合う「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2024」が16日、大阪市内で始まりました。台風の影響で交通が乱れる中、大阪市中央公会堂で開かれた開会全体集会には約1500人(オンライン含む)が参加しました。主催は全日本教職員組合など25団体でつくる実行委員会です。3日間の日程です。(関連記事)
実行委員会の宮下直樹代表委員(全教委員長)は、不登校・登校拒否の子どもが過去最多となり、教職員未配置が深刻になるなど「『学校から子どももおとなも逃げ出している』なかだからこそ希望を語ろう」と指摘。「子どもの事実から出発し、対話と共同をすすめる学校をつくろう」と呼びかけました。
現地実行委員長で大阪の高校を守る会会長の奥野喜久夫さんは大阪維新の会が進める府立高校の統廃合は「お金の都合を優先し、子どもが困っても置きざりだ」と指摘。「子どもに携わるおとなが一つになって子どもの夢と権利を守ろう」と話しました。
実行委員会の浪岡知朗事務局長が「子どもの声を聴いて、学校づくりや地域づくり、社会の変革につなげよう」と討論の呼びかけを行いました。
「いま、私たちが伝えたいこと」と題して現地実行委員会が「万博より教育条件の改善を」などとリレートーク。青年教職員が思いと実践を語りました。
毎日放送ディレクターで映画「教育と愛国」監督の斉加尚代さんが「なぜ教育とメディアが狙われるのか? 歴史改ざんと『愛国』の危うさを考える」と題して講演しました。
京都府の特別支援学校の30代の女性教員は京都でも支援学校の過大化、過密化、教員不足が問題だとのべ、「全国の先生のがんばりや実践を聞くことが楽しみ」と話しました。