2024年8月17日(土)
平和 大切さ伝えたい
多くの仲間と出会える
教育のつどい参加者の声
![]() (写真)開会全体集会で登壇者に拍手を送る教育のつどいの参加者=16日、大阪市 |
「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2024」の初日の16日、会場の大阪市中央公会堂に全国から集まった教職員からは、平和について子どもたちに教えたいという声や不登校など困難を抱える子どもたちに寄り添いたいという願いが聞かれました。
北海道のAさん(52)は「久しぶりの参加」です。開会全体集会での登壇者の発言に、自身の教育実践が「間違っていなかったと勇気づけられた」といいます。「分科会では障害児教育について学びます」
意見聞きたい
東京都練馬区で小学校教諭をしている女性(40)は、「つどい」で組合運動や教育実践について深めたいと話しました。「特に平和教育をどうやって実践していけばいいかを、いろいろな人の意見を聞きたい。昨日終戦記念日の特番を見て、平和を子どもたちに教えることの大切さを改めて感じた。戦前の教育を二度と繰り返さないことを、子どもたちに伝えるために」と語りました。
香川県の公立中学校で家庭科の教員をしている女性(50)も、平和教育について学びたいと述べました。自身の祖父が戦争に行っており、「自分の体験を美談や武勇伝のように語っていました。それが私は嫌だった。戦争を決して美談にしてはいけないと、子どもたちに伝えるすべを知りたい」と話しました。
初めての参加
奈良県の特別支援学校教諭のBさん(25)は、初めての「つどい」参加です。大学時代のボランティアで子どもたちと関わるのが楽しくて、「この子たちといたい」と感じて教諭になりました。小学部1年の担任をしています。昨年は高等部3年を受け持っており、落差が大きく戸惑ったといいます。「子どもたちの発達についてもっと学んで、2学期に生かしたい」と意欲を語りました。
兵庫県尼崎市から初めて参加した県立高校教諭の女性(26)は、不登校の生徒に寄り添った学級運営の実践について発表する予定です。「つどい」には初参加。「休みの日に勉強をしに行くというと、『まじめ』と言われて、とても寂しい思いをしていました。参加して教育について深く考えようとしている人が、全国にこんなにたくさんいるとわかって励みになる」と話しました。
大阪府の特別支援学校の男性教諭(45)は、「平和でないと障害児教育が成り立たない」と強調。太平洋戦争では、障害者が動員させられた歴史があるといいます。「学び続け、『戦争する国』は違うんじゃないかと発言し続けたい」と話しました。
島根県の小学校教諭のCさん(27)は、教諭になって5年目。たくさんの仲間と出会うことが「つどい」の一番の楽しみだと話します。「学校現場は忙しいから、なかなか濃厚な人間関係をつくるのが難しい面があることも感じる」といい、「(ほかの人の)実践を聞いて学んだり、いろいろな人と知り合い、話をしたい」と抱負を語りました。









