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2024年5月6日(月)

大陸またぐ連帯呼びかけ

パリ平和国際会議 緒方副委員長が発言

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(写真)発言する緒方靖夫副委員長=4日、パリのフランス共産党本部ホール

 フランス共産党主催の平和のための国際会議が4日、パリの同党本部で行われました。欧州、アジア、中東、アフリカ、中南米から出席した22の外国代表が発言し、内外の専門家など200人が参加しました。日本共産党からは、緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者が参加しました。

 会議は、(1)主権擁護、(2)戦争反対、国際法順守、(3)経済協力と発展、(4)覇権主義反対の新しい政治の4テーマについて討論形式で行われました。

 緒方氏は(2)で発言し、ガザでのイスラエルの蛮行、ウクライナでの戦争についての党の立場の表明の後、先月の日米首脳会談での誓約により、日本が大西洋と太平洋を軍事同盟でつなぐ米国の「グローバル・パートナー」となる危険な役割を担う危険性を告発しました。

 その上で、党の「東アジアの平和構築への提言」を紹介し、アジアで戦争を起こさない決意とそのための政策を紹介しました。最後に、西側諸国の支配勢力が連携を強めているもとで、共産党と進歩勢力は、大陸をまたぐトランス・コンチネンタルの連帯を強めようと呼びかけました。(発言要旨)

 司会者は、「日本の軍国化が新しい段階に至っていること、そのもとで日本での闘いと共に、欧州との連帯の必要性と意義を浮き彫りにした啓発的な発言だ」とコメントしました。

 参加者からは、「東アジア平和提言の鍵が既存の枠組みの活用にあり、知恵を示している」、「暗いニュースが多い日常だが、植民地体制の崩壊という大きな視点での指摘は新鮮だ」、「資本主義の限界と破綻が際立つもとで、その克服としての社会主義の提起は重要だ」などの歓迎の声が寄せられました。

 閉会演説でファビアン・ルーセル全国書記は、外交の知恵を発揮し国際法と集団的安全保障により、安全な世界をつくる共通した方向が力強く示され、会議は成功を収めたと指摘しました。


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