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2024年4月8日(月)

歴史的チャンス生かし前進へ

「手紙」力に4月から党勢拡大のうねり加速を

2中総終わる 田村委員長が結語

 日本共産党の第2回中央委員会総会は7日、前日に続いて党本部で行われ、2日間で54人が発言しました。田村智子委員長が結語を行い、2中総が全国の党活動を「加速」させる総会となったことを強調。「つよく大きな党」をつくるために、7月末までに2年後の目標達成にふさわしい運動の水準に引き上げることを提案し、「この4月が成否を分けることになる。2月、3月に生まれ始めた大会決定実践のうねりを『加速』させ、党員でも読者でも前進を開始しよう」と呼びかけました。「党づくりの後退から前進への歴史的転換を」と題する「全党の支部・グループのみなさんへの手紙」、田村委員長の提案・報告、結語が全員一致で採択されました。

支部・グループのみなさんへの手紙


写真

(写真)結語をのべる田村智子委員長=7日、党本部

 冒頭田村氏は、討論では、能登半島地震の被災地で日本共産党の懸命の活動が続けられている報告が感動をよんだと述べ、全党の復旧・復興支援を呼びかけました。故・山村糸子静岡県委員長への追悼とともに、その遺志を継ぐ発言があったことも紹介しました。

 田村氏は、「手紙」の提案について、昨年の「手紙」に「返事」を書けなかった支部からも「今度は書きたい」との声が寄せられるなど、「手紙」と報告を歓迎する感想が多数寄せられたことを紹介。その上で、討論のまとめを三つの点で述べました。

 第一は、2中総の議題と持ち方、タイミングが大きく歓迎されたことです。

 田村氏は、「2中総は議題を『手紙』に思い切って絞り、報告も『手紙』を読み上げて中心点の解明に絞るという異例の持ち方をした」と指摘。第29回党大会決定の全面実践を進めることが何よりも重要であり、引き続き最優先課題にしなければならないとの判断が全党の活動にも気持ちにも応えるものとなったと述べ、「2中総の全体構想―グランドデザインが大きく歓迎されている」と強調しました。

 「手紙」の中身については、大会決定の中心が「つよく大きな党づくり」にあること、今大会期の2年間の「党づくり」が「歴史的な分かれ道」であり、後退から前進に転じようと正面から提起したことが大きく歓迎されていると指摘。全国からも「中央の熱い思いが伝わる」など「熱い感想」が多数寄せられたと紹介しました。

 タイミングも歓迎されたと強調。大会後、党勢拡大での新たな奮闘、うねりが起きている中で、どうやって「党づくり」と大会決定の徹底を進めるか―この苦労に「手紙」の提案がかみ合ったと指摘しました。また、都道府県・地区党会議がほぼ終了し、成功をおさめ、いよいよ支部が「政策と計画」をつくり、充実させて大会決定の本格実践に踏み出そうというタイミングでもあるとして、「まさに全国の党活動を『加速』させる推進力になる総会となった」と述べました。

 第二に、「手紙」が大会後に始まった党勢拡大のうねりを加速させる推進力として受け止められ、深められたことです。

 田村氏は、討論では、自民党が末期的状況に陥る情勢の進展、日本共産党への期待と相まって躍動的な党勢拡大の経験が次々に紹介され、まさに「二重の歴史的チャンス」だとの実感が語られたと指摘。「手紙」は党勢拡大のうねりを加速させる推進力であると重ねて強調したうえで、「『加速』という点では『仕切り直しにしない』ということを特に強調したい。『手紙』を討議したら、どんどん足を踏み出し、踏み出しながら『返事』をつくりお寄せいただきたい」と訴えました。

 第三は、「手紙」でどうやって全党・全支部運動にするのか、機関の役割と責務について討論で深められたことです。

 田村氏は、討論での発言に共通していたのは、支部に正面から党勢拡大を提起する―ここから支部の踏み切り、支部の変化が生まれていることだと指摘。「都道府県委員長、地区委員長を先頭に、機関が自らの言葉で支部に正面から『熱く』呼びかけてほしい。そして、すべての中央役員が『手紙』を発出した主人公として、自分の言葉で『後退から前進への転換』を熱く呼びかけよう」と訴えました。

 最後に田村氏は、「今後の政治日程を考えたときに、今年前半は思い切って党づくりに力を集中して取り組み、目標達成の流れをつくれるかが勝負になる」と指摘。その上で、党創立102周年の7月末までを一つの節にして、2年後の目標達成にふさわしい毎月の目標水準―全国で毎月2万人に働きかけ、2千人の入党者を迎える運動の水準、日刊紙で1200人、日曜版で6000人以上の増勢を勝ち取るところまで到達させることを呼びかけました。


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