しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年1月31日(水)

国民の怒り・苦しみ理解せず

首相、裏金究明に背

施政方針 震災具体策なし

 岸田文雄首相は30日、衆参両院の本会議で施政方針演説を行いました。同演説は通常国会召集日に実施されるのが通例ですが、今回は「政治とカネ」の問題での予算委員会の集中審議の後に行われる異例の日程となりました。岸田首相は自民党派閥の裏金事件を受けた「政治の信頼回復」を強調しましたが、「国民から疑念の目が注がれる事態を招いたことは、遺憾だ」と述べるだけで、真相解明や抜本的な対策に背を向けました。(関連記事)

 能登半島地震への対応については、生活と生業(なりわい)の再建など直面する課題への具体的な対策は語らず。深刻なトラブルが起きた志賀原発にも触れず、引き続き原発の「活用を進める」と宣言しました。

 暮らしと経済の問題では「賃上げ」を強調しましたが、「失われた30年」を打開する実効性ある対策は示さず、世代間対立をあおり、高齢者への社会保障削減を強行する姿勢です。

 外交・安全保障ではアメリカいいなりの大軍拡を推進。「防衛力の抜本的強化を着実に具体化する」として、軍拡財源の確保や沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設を強行する姿勢を改めて表明しました。また、憲法改定に向け国会での「積極的な議論」を呼びかけました。


pageup