2023年11月25日(土)
規範破り大規模パーティー
首相 年6回 22年
1.3億円 利益率89%の荒稼ぎ
岸田文雄首相が2022年に、1回の収入が1千万円を超える大規模なパーティーを計6回開催していたことが、24日に総務省が公開した政治資金収支報告書から分かりました。閣僚には大規模な政治資金パーティーの開催を自粛するという取り決めがあります。岸田内閣では政務官の辞任が相次いでいますが、首相自身のモラルが問われます。(関連記事)(矢野昌弘)
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岸田首相の資金管理団体「新政治経済研究会」の政治資金収支報告書によると、22年だけで1回の収入が1000万円を超える政治資金パーティーを6回も開催していました。
合計収入は1億4730万円。経費を引いて得た利益は、計1億3100万円でした。利益率は、89%にのぼります。
最も収入が多かったのは、昨年12月19日に都内のANAインターコンチネンタル東京で開催したパーティー。収入は約3654万円で1200人が支払いをしていました。
岸田首相は22年に限らず閣僚就任中に大規模なパーティーを繰り返し、多額の収益を得てきました。01年に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」では、政治資金パーティーについて「国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と定めています。
この「規範」は、新内閣ができた直後の初閣議で閣僚が必ず目を通します。22年8月に岸田改造内閣が発足した際には、松野博一官房長官が「必ずお読みいただき政治と行政への信頼を確保するため、これを順守されるようお願いいたします」と呼びかけていました。









