2023年10月26日(木)
ガザ攻撃 人道法違反
安保理 国連総長が非難
【ワシントン=島田峰隆】グテレス国連事務総長は24日、パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘をめぐり「ガザ地区で起きている国際人道法の明白な違反を強く懸念する」と述べました。ハマスによるテロ攻撃や人質拘束とともに、多数の民間人を犠牲にしているイスラエルの報復攻撃を厳しく非難し、即時の人道的停戦を求めました。(関連記事)
グテレス氏は、国連安全保障理事会のパレスチナ情勢に関する閣僚級会合で発言。イスラエルのガザ攻撃に関して「容赦のない爆撃、民間人犠牲者、大規模な破壊が増え続けており、非常に憂慮される」と述べました。
グテレス氏は、国際法が求める「民間人の保護」とは「100万人以上の人々に対して避難所も食料も水も医薬品も燃料もないガザ南部に退避するよう命令し、その南部に爆撃を続けるということを意味しない」と指摘。「武力紛争の当事者は誰であろうと国際人道法の上に立つ者はいない」と強調しました。
またハマスによる民間人の殺害なども「決して正当化できない」として、人質の解放を求めました。
会合では、パレスチナのマルキ外相が、「民間人を標的にした、非人道的で、不法、無差別な攻撃だ」とイスラエルの攻撃を批判。イスラエルのコーヘン外相は「ハマスは新たなナチだ。ハマスを倒すために世界は団結すべきだ」などと主張しました。








