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2023年10月19日(木)

ガザ 病院爆発500人死亡

国際社会から厳しい批判

双方が関与否定

 【カイロ=秋山豊】パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で17日、アフリアラブ病院が爆発して500人以上が死亡しました。パレスチナ通信などはイスラエル軍の空爆によるものと報道。民間人への無差別攻撃に対し、国際社会から厳しい批判が起こっています。(関連記事)


 被害者の多くが子どもと女性です。同病院には病人やけが人に加え、空爆で住居を追われた住民が避難していました。ガレキの下敷きになっている被害者もいます。医師らが負傷者を治療し、麻酔がないままでの外科処置も行われました。

 イスラエルは病院の空爆を否定し、パレスチナの武装組織「イスラム聖戦」が撃ったロケット弾の誤爆と主張。イスラム聖戦はこれを否定しています。バイデン米大統領は、病院爆発はイスラエルの責任ではないとの見方を示しました。

 中東・北アフリカではヨルダン川西岸、ヨルダン、レバノン、シリア、イラク、リビア、チュニジア、モロッコのほかイラン、トルコでイスラエルや同国を支持する欧米に抗議するデモが起きたと報じられました。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は「凶悪な戦争犯罪」とイスラエルを批判。エジプトのシシ大統領は「(イスラエルの)意図的な爆撃を最も強い言葉で非難する」との声明を出しました。

 ヨルダンのアブドラ国王は「イスラエルは人道と道徳的な価値観に反する残忍な侵略を直ちにやめよ」と強調。ヨルダンは18日にアブドラ国王、アッバス議長、シシ大統領とバイデン米大統領との首脳会談を開く予定でしたが中止しました。

 ハマスの攻撃によるイスラエル側の死者は1400人以上、イスラエルの空爆によるガザの死者は3200人に上っています。


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