しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年10月9日(月)

ハマス大規模攻撃 350人死亡

イスラエル報復 320人犠牲

 【カイロ=秋山豊】パレスチナのイスラム組織ハマスは7日、イスラエルに大規模攻撃を行い、同国メディアによると民間人を含む少なくとも350人が死亡し、1860人以上が負傷しました。イスラエルのネタニヤフ首相は「暗黒の日」をもたらしたとして、ハマスに「容赦ない報復を行う」と宣言しました。(関連記事)

 ロイター通信によると、1973年にエジプト、シリアがイスラエルを奇襲攻撃して勃発した第4次中東戦争以来、イスラエルで最も死者数の多い日となりました。

 ハマスは7日早朝、軍事作戦を開始し、「5000発」のロケット弾をガザからイスラエルに向けて発射。戦闘員がイスラエルに侵入して軍事施設や町を襲撃し、民間人や兵士を殺害しました。

 ハマス政治局のサレハ・アルアロウリ副局長はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラで、イスラエル側が拘束するパレスチナ人と交換を交渉するのに十分なイスラエル人捕虜を確保したと表明。イスラエル軍によるガザへの地上侵攻にも備えていると語りました。

 ハマスはレバノンやイラク、シリアの武装勢力にも作戦に加わるよう求めました。

 イスラエルはガザに報復攻撃を行い、これまでのところ320人以上の死亡と約1990人の負傷が伝えられています。

 ネタニヤフ氏は「イスラエル軍が直ちにハマスの能力を破壊する。ハマスを容赦なく無力化する」と述べました。イスラエル軍は予備役兵を招集し、大規模な戦力増強を図っています。


pageup