2023年9月23日(土)
上野五段 初の女性新人王
姚六段にストレート勝ち
囲碁第48期新人王戦
![]() (写真)記者会見する上野愛咲美五段=22日、東京都千代田区の日本棋院 |
囲碁の姚智騰(よう・ちとう)六段(25)と上野愛咲美(あさみ)五段(女流名人、女流立葵杯)(21)との対決となった第48期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第2局は22日、東京都千代田区の日本棋院東京本院でおこなわれ、午後5時31分、238手までで上野五段が白番中押し勝ちし、シリーズ2連勝で優勝しました。(関連記事)
女性棋士が新人王戦で優勝するのは、史上初の快挙です。
上野五段は、第46期新人王戦(2021年)で、女性棋士として第22期(1997年)の青木喜久代七段(当時)以来2人目となる決勝三番勝負に進出したものの、外柳是聞三段に1勝2敗で敗れていました。2度目の決勝三番勝負進出で、見事にリベンジを果たしました。
男女競合の棋戦で、女性棋士が優勝したのは、第15期若鯉戦(2020年)の藤沢里菜四段、第16期の若鯉戦(21年)の上野愛咲美四段、第17期の同戦(22年)の上野四段(段位はいずれも当時)がありますが、早碁ではない、持ち時間が長い決勝番勝負での棋戦で女性棋士が優勝するのは、初めてです。
対局後のインタビューで、「しんぶん赤旗」の小木曽陽司編集局長からお祝いの花束を受け取った上野五段は「一昨年の決勝三番勝負で負けて悔しかったので、リベンジできてとてもうれしい」と語りました。