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2023年9月23日(土)

上野五段、主導権渡さず

囲碁新人王戦 姚六段、粘り及ばず

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(写真)対局後、検討する上野愛咲美五段(左)と姚智騰六段。(奥右から)小木曽陽司赤旗編集局長、立会人の加藤充志九段=22日、東京都千代田区の日本棋院

 史上初の女性の新人王の誕生となった第48期新人王戦第2局。序盤は黒の姚智騰六段が積極的に動いていき、白の上野愛咲美五段がそれに堂々と対処していく展開で、午前中は互角の形勢でした。

 昼食後、対局が再開すると、上野五段の白56の打ち込みからたたかいが始まりました。

 姚六段も黒69のノゾキなど、目いっぱい頑張った勝負手を放ち、いい勝負となり、黒は白を封鎖にかかりました。

 しかし、黒83のワリコミが失着。白に黒石を裂かれて、上辺の黒がピンチに陥りました。この危機は黒がギリギリしのぎましたが、形勢ははっきり白優勢になりました。

 黒の姚六段も、一発逆転のカウンターパンチを狙いつつ、粘り強く打ち進めますが、白の上野五段は冷静に黒の攻めを封じます。終わってみれば、上野五段が一度も主導権を渡すことなく、勝ち切りました。

 対局後、勝った上野五段は「途中から打ちやすいと思っていましたが、決めきれないところが何度かあり、ヨセでも見ていない手を打たれて動揺しましたが、最後は読み切れてよかった」と語りました。

 敗れた姚六段は「決勝戦を打てて、うれしかった。持っている力は出し切れたと思う。結果は残念だったですが、この経験を生かして、強くなっていきたい」と述べました。

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