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2023年8月9日(水)

マイナ中間報告

保険証ミス新たに1069件

「普及で判明」 河野氏開き直り

 政府は8日、首相官邸で「マイナンバー情報総点検本部」を開催し、相次ぐトラブルを受けた総点検の中間報告をまとめました。岸田文雄首相はマイナンバーに関し「原則として11月末までに個別データの点検を実施してほしい」と関係閣僚に指示しました。(関連記事)

 会合後、記者会見した河野太郎デジタル相は、健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」に別人の情報が誤って登録された事例が新たに1069件確認されたと公表しました。マイナンバーと公務員らの年金記録とのひも付けミスが118件判明。障害者手帳とのひも付けでは、調査した237自治体のうち約2割で手続きに不備があったことも明らかにしました。

 マイナ保険証のひも付けの誤りは、点検が進むにつれて拡大しています。河野氏は会見で、現行の保険証と併用していかない理由を問われ、「マイナンバーカードを保険証としてひも付けている人が6500万人いるので、全員に保険証を出す必要はなくなった。保険証の廃止は法改正で決まった」などと語りました。

 また、中間報告では、ひも付けの誤りが発生するリスクのある機関が5000に達したことが明らかになっています。河野氏は「マイナンバーカードが普及してマイナポータル(=取得者向けサイト)を見る人が増えたことでひも付け誤りがわかってきた」などと開き直りました。


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