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2023年6月8日(木)

入管法改悪案に怒

問題噴出 最大規模の抗議

市民と野党声あわせ

 日本に暮らす外国人の命を危険にさらす入管法改悪案をめぐるたたかいは重大局面を迎えています。7日の参院本会議では斎藤健法相の問責決議案を自民、公明、維新、国民などの反対多数で否決。これを受け、参院法務委員会の理事懇談会が開かれ、杉久武委員長(公明)は8日に同法案を採決することを職権で決めました。日本共産党の仁比聡平参院議員は7日、同決議案の賛成討論で、「審議すればするほど大問題が噴出している。日本の入管・難民行政と政府案そのものが底深い人権侵害の構造の中にあるからに他ならない」と指摘し、審議を打ち切り法案を押し通すことは許されないと訴え。国会正門前で同日取り組まれた強行採決に反対する緊急大集会には多くの市民が参加し、改悪反対の声をあげました。(関連記事)


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(写真)「入管法改悪反対」「採決強行許すな」とアピールする人たち=7日、国会正門前

 立法事実すら総崩れになった入管法改悪案の強行採決を与党などが職権で決めた7日、国会正門前にはのべ4千人の市民が集まり、「人権守らぬ政府はいらない」と怒りのコールをしました。改悪案の廃案を求める野党の国会議員も参加し、同法案に反対する一連のアクションのなかで最大規模の抗議になりました。

 抗議は、主催した反貧困ネットワークや「#FREE USHIKU」などの幅広い団体に加え、総がかり行動実行委員会も賛同・協力。学生をはじめ、多くの人が足を運びました。

 東京都世田谷区から参加した大学2年生(19)は、デモに参加するのは5日夜の国会前抗議が初めてでした。「この社会で、いつ自分が弱い立場に置かれるか誰にもわからない。自分の問題として、入管法改悪に反対します。もし採決されても終わりません。声を上げ続けます」

 総がかり行動実行委共同代表の藤本泰成さんは、「私たちのため、日本の未来のために入管法改悪を阻止しよう」と訴えました。

 廃案を求めて奮闘する各野党の代表が駆け付けると、「野党はたたかえ、市民とともに」というコールが起きました。日本共産党は本村伸子衆院議員、吉良よし子参院議員が参加。本村氏は、「野党の対案が希望です。改悪案の廃案を求めて、みなさんと頑張ります」と述べました。


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