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2023年5月23日(火)

「G7ビジョン」に怒り

広島の被爆者 核禁署名訴え

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(写真)「広島ビジョン」に抗議する田中(右端)、佐久間(右から3人目)両氏ら=22日、広島市

 被爆地・広島で開かれた主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)の閉幕から一夜明けた22日、広島の被爆者7団体は、広島市の原爆ドームそばの元安橋で、核兵器禁止条約の署名・批准を日本政府に求める署名への協力を、日本語と英語で呼びかけました。

 サミットで発表された、「核抑止」を正当化し、核兵器廃絶に逆行する「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」への失望と怒りの声を、被爆者や被爆2世の人たちがリレートークしました。

 広島被爆者団体連絡会議の田中聰司事務局長は、「核軍縮・廃絶への具体的な道筋を示す」「核兵器禁止条約に加盟する議論」など、サミット前に各国首脳に出していた要望書を紹介し、「(広島ビジョンは)私たち被爆者7団体が要望していたものとは程遠い内容で、失望している」と批判。県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長も、核兵器が「防衛目的のために役割を果たす」などと主張していることや、核兵器禁止条約について一言も言及していないことを「ヒロシマの心を全く無視している」と抗議しました。(関連記事)

 署名した埼玉県の女性は「被爆地・広島でサミットを開いた意義がなく、怒っています」と語り、米国人3人は、胸に手を当て、賛同の意思を示し、それぞれ署名しました。


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