2023年2月14日(火)
東海大 雇い止め1人撤回
非常勤講師 組合がスト3回実施
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東海大学による雇い止め通告の撤回を求めて集団提訴していた非常勤講師の一人が、雇い止めを撤回されたことが13日、分かりました。東海大学教職員組合が、全労連などの開いた大学・研究開発法人での雇い止め問題院内学習会で明らかにしました。(関連記事)
雇い止めが撤回されたのは、同組合静岡支部長の河合紀子さん。
東海大では、非常勤講師たちの5年雇用継続に基づく無期転換申し込みに対して、研究者の無期転換を10年先送りする特例を理由に拒否。今年3月での雇い止めを通告しました。
河合さんたちは昨年11月、8人で東京地裁に提訴。続いて3人が第2次提訴していました。
2月6日付で東海大が河合さんに送った文書は、雇い止め撤回とともに「ご不快の念をお掛け致していることをお詫(わ)び申し上げます」と表明しています。
院内学習会で河合さんは、「原告全員の雇い止め撤回ではないが、原告団で相談し、私が先行して来年度の契約を受けることで前にすすめる。労働組合を結成し、ストライキを実施できる団結力をつちかうことで勝ち取った結果だ」と強調。「学生のためにも健全な大学運営をしてほしい」と述べました。
東海大教職員組合は、昨年12月、今年1月に、静岡県と北海道のキャンパスで計3回のストライキを実施しています。