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2022年11月19日(土)

戦争の心配のないアジアを

アジア政党国際会議総会 志位委員長が発言

 【イスタンブール=鎌塚由美】アジア31カ国、69政党が参加するアジア政党国際会議(ICAPP)第11回総会が18日、当地で開会しました。日本共産党の志位和夫委員長は同日の全体会合で発言し、ロシアによるウクライナ侵略を批判し、平和的解決を呼びかけるとともに、「戦争の心配のないアジアを築こう」と訴えました。(関連記事)(発言全文と総会宣言案に対する日本共産党の提案)


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(写真)18日、トルコ・イスタンブールで開かれたICAPP総会で発言する日本共産党の志位和夫委員長(鎌塚由美撮影)

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 今回の総会テーマは「世界の平和、繁栄、協力を目指す対話の強化に向けた政党の役割」です。志位氏は、総会テーマを歓迎したうえで、「今回の総会はこの美しい黒海の北で大規模な戦争が続くなかで開かれている」と切り出しました。志位氏は、ウクライナを侵略し、ウクライナ東・南部4州を一方的に「併合」したロシアに対し、国連総会の緊急特別会合(10月12日)が、圧倒的多数の143カ国の賛成で、「併合」の即時撤回、ロシア軍の即時・完全・無条件撤退を求めたと指摘。ロシア政府がこの決議に従うよう求めました。

 志位氏は次に、「戦争の心配のないアジアをどうつくるか」と問いかけ、アジアには緊張と紛争の火種が存在しているが、「平和への希望ある流れ」も起こっているとして、東南アジア諸国連合(ASEAN)の取り組みに言及。ASEANは、紛争の平和解決を義務づけた東南アジア友好協力条約(TAC)を土台に、徹底した対話の積み重ねで東南アジアを平和の共同体に変え、平和の流れを域外にも広げていると指摘。2019年のASEAN首脳会議が採択した「ASEANインド太平洋構想(AOIP)」は、「他国を排除して包囲する、排他的枠組みではなく、地域の全ての国を包み込む包摂的な平和の枠組み」を目指しているとして、「ASEANと協力し、AOIPを推進し、アジアを戦争の心配のない地域にしていくために力をつくそう」と呼びかけました。

 最後に志位氏は、核兵器の問題について、ICAPP総会の宣言がこれまで繰り返し「核兵器のない世界」の実現を確認してきたことに触れ、こうした努力が、核兵器禁止条約の成立と発効への貢献となったことをともに喜びたいと表明。「『核兵器のない世界』を実現する力強いメッセージを世界に発信しよう」と呼びかけました。

 ICAPP事務局に提出した文書発言全文は後日、掲載します。


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