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2022年11月9日(水)

COP27inエジプト

「気候連帯協定」提案

国連総長 首脳級会合で訴え

 エジプトのシャルムエルシェイクで開かれている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で7日、首脳級会合が2日間の日程で始まりました。グテレス国連事務総長は「気候地獄への高速道路を走っている」と警告し、各国首脳らに「気候連帯協定」を結ぶよう提案しました。(シャルムエルシェイク〈エジプト・シナイ半島〉=秋山豊)


 グテレス氏は「人類には、協力するか滅びるかの選択肢がある」と強調。同氏が提案した協定は、▽全ての国が温室効果ガス排出を削減するさらなる努力をする▽先進国が発展途上国に資金と技術面で支援する▽化石燃料への依存と石炭火力発電所の建設をやめる―ことが含まれます。

 議長国エジプトのシシ大統領は、先進国が途上国に資金提供する約束を果たし、「(気候変動の被害を回避・軽減する)適応の努力への支援とともに、気候変動による損失と被害に対処するため、より真剣な措置を講じなければならない」と訴えました。

 スナク英首相は、2025年までに116億ポンド(約1兆9500億円)を気候資金として拠出する約束を守ると語りました。

 マクロン仏大統領はロシアのウクライナ侵略に言及し、「エネルギーに関するロシアの脅威のため、気候に対する私たちの責任を犠牲にしてはいけない」と述べました。(関連記事)


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