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2022年10月27日(木)

4人に1人「廃業検討」

アニメ業界のフリーランス インボイスで

グラフ

 消費税のインボイス(適格請求書)制度にかかわって、アニメ業界で働くフリーランスを対象にした意識調査の中間集計結果が20日に発表されました。同業界で働くフリーランスの半数が年収300万円未満であり、4人に1人がインボイス導入によって「廃業する可能性がある」と回答するなど深刻な結果になっています。

 この調査は、アニメプロデューサーの植田益朗さんが代表世話人を務め、「インボイス制度を考えるフリーランスの会」が協力して実施。ウェブアンケートで、これまでにアニメ業界で働くフリーランス1132人が回答しています。

 2021年の収入を尋ねる設問では、51・4%が「300万円未満」と回答。「1000万円以上」は3%にとどまり、回答者の97%が現在は「免税事業者」に該当しています。インボイス導入によってアニメ業界で働くフリーランスのほとんどが大きな影響を受ける可能性があります。

 来年10月にインボイス制度が導入された場合、25%が「廃業する可能性がある」「廃業することを決めている」と回答。そのように答えた人を年代別にみると、20代が40・6%、30代が36・7%と全体の約8割となっています。

 インボイス制度をめぐっては、声優有志でつくる「VOICTION」が実施した実態調査でもインボイス制度の導入によって2割以上が「廃業するかもしれない」と回答(10月6日付で既報)。アニメ、声優業界ともに同じ様な結果が出ています。


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