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2022年7月16日(土)

霊感商法の旧統一協会 自民・井上議員を支援

参院選 集会招き「信徒になりました」と紹介

ジャーナリストの横田氏が音声入手

 旧統一協会(世界平和統一家庭連合)が自民党の井上義行参院議員(参院選当時は比例候補)を「信徒」だとして参院選で支援していたことが15日、ジャーナリストの横田一氏が入手した録音音声で分かりました。井上議員は第1次安倍政権の首相秘書官。旧統一協会は霊感商法などで多くの被害者を出した反社会的団体です。同協会ときわめて関係が深い人物を比例候補として当選させた岸田文雄首相の責任が問われます。(統一協会取材班)


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(写真)旧統一協会の集会に参加する井上議員(右)=6日、さいたま市(横田一氏提供)

 井上議員は参院選中の6日、さいたま市文化センターで行われた旧統一協会の集会「神日本第1地区責任者出発式」に参加。その際、協会幹部から「井上先生はもうすでに信徒になりました」と紹介されています。

 同集会では幹部が「うちの協会、組織もたくさんの問題があります。その問題を支援してくださる方が、井上義行先生です」と説明。続いて井上議員が登壇し、「同性婚には反対ということを、信念を持って言い続ける」「しっかりと皆さんの考えを堂々と言う」などと叫びました。

 集会を取材した横田氏は「3階席まであるホールはほぼ埋め尽くされ、発言のたびに拍手やワーッと歓声が湧くなど異様な熱気に包まれていた。協会の考えと、それに応えようとする井上氏の息が合い、一体感があった」と振り返ります。

 幹部からは「必ず勝たなければならない。勝つことは善であり、負けることは悪でございます」との発言も。横田氏は「宗教活動を選挙運動に結び付け、票を集めていると感じた」と語ります。

 旧統一協会は霊感商法や高額な献金などの被害が長年社会問題になっていました。横田氏は、「反社会的な団体から支援を受け、当選しようとしていること自体問題だ。選挙で応援してもらう代わりに規制をしないというギブ・アンド・テークの関係なのではないか」と指摘。被害者救済制度が必要だとし、「旧統一協会とかかわりがあった政治家が反省と謝罪をし、規制強化に動くべきだ」と強調します。

 本紙が井上議員に信徒であるのかなど質問したところ、信徒ではなく「賛同会員」になっており、協会側に会費や寄付は払っていないとの回答がありました。(詳報)


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