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2022年5月17日(火)

沖縄新基地 設計変更 承認せず

国交相指示にデニー知事が回答

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の政府の設計変更申請を不承認とした玉城デニー知事の処分に対し、斉藤鉄夫国土交通相が16日までに申請を承認するよう是正指示していた問題で、デニー知事は同日、「承認処分を行う考えはありません」と文書で回答しました。

 デニー知事は同文書で、同申請に対する「本県における対応は、公有水面埋立法に違反するものではない」と主張。今回の是正指示に対し、期限までに総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出ることにしており、現在その準備を行っていると述べました。あわせて今後審査を申し出る旨を事前に通知する文書も送付しました。

 県によると審査申し出の期限は今月30日です。

 設計変更は、埋め立て海域北側の大浦湾で軟弱地盤が見つかったことに伴うもので、防衛省沖縄防衛局が2020年4月に地盤改良のための設計変更を県に申請していました。県は公有水面埋立法に照らして厳正な審査を行い、21年11月、軟弱地盤に関して地盤の安定性が十分に検討されていないことなどから申請を不承認としました。

 これを受け防衛局は21年12月、行政機関による私人への権利侵害の救済を目的とした行政不服審査法を悪用して、国交相に審査を請求しました。国交相は請求を認め、先月8日に不承認を取り消す裁決を出し、先月20日までの承認を勧告しました。

 県は期限内の承認を事実上拒否。これに対し国交相は先月28日、今月16日までに承認するよう、法的拘束力のある是正指示を出していました。


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