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2022年5月14日(土)

外来生物 駆除に労力

山下氏「自治体支援が必要」

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(写真)質問する山下芳生議員=10日、参院環境委

 日本共産党の山下芳生議員は10日の参院環境委員会の外来生物法改正案の質疑で、侵略的外来生物対策には水際対策の強化と駆除の現場を担っている自治体への財政支援が必要と主張しました。

 山下氏は、人類が存続していく上で不可欠な生物多様性が急速に失われている原因の一つが侵略的外来生物だと指摘。地球上で最悪の侵略的植物と呼ばれるナガエツルノゲイトウの淡路島の兵庫県洲本市のため池での駆除作業は、地元農家や住民・市民団体・行政・学生ボランティアの力も借りて5カ月間行ったと紹介し、「小さな断片でも異常な繁殖力を持つので、多大な労力が必要」と述べました。

 同じく異常な繁殖力を誇る琵琶湖のオオバナミズキンバイでも、「機械力と人力が必要で、数百人ものボランティア学生が胴長を着て腰まで水につかって重労働をしている」と紹介しました。

 山下氏が、法改正を機に自治体への財政支援の強化が必要だと迫ると、山口壮環境相は「現在の予算額では不安なところもあり、必要な予算の確保に努めていく」と答弁。山下氏が外来生物対策で重要な水際対策の体制の強化を迫ると、山口環境相は「人員の確保、体制の強化に努める」と答えました。


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