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2022年5月12日(木)

治維法国賠同盟 謝罪と賠償 国会請願

100歳菱谷さん「9条守って」

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(写真)全体集会で語る菱谷良一さん(中央)=11日、衆院第1議員会館

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は11日、同法による弾圧犠牲者への謝罪と国家賠償などを求めて国会請願しました。23都道府県から108人が参加。8万5653人分の署名を紹介議員を通じて国会へ提出しました。

 行動に先立つ全体集会で吉田万三副会長があいさつし、ロシアのウクライナ侵略に乗じて、9条改憲や日本の軍備拡張を狙う動きに危機感を示しました。日本共産党の宮本岳志、立憲民主党の近藤昭一の両衆院議員があいさつしました。

 戦時中、治安維持法違反で逮捕された菱谷良一さん(100)が3年ぶりに北海道旭川市から駆けつけ、自身が経験した生活図画事件や釈放後に描いた「赤い帽子の自画像」について語りました。

 最後に菱谷さんが「戦争のない平和で自由な社会が一日でも早く到来することが私の願い。みなさんにその意志を引き継いでほしい。憲法9条を守ってほしい」と声を詰まらせながら訴えると、参加者から大きな拍手が湧きました。

 参加者はグループに分かれ、衆・参の各党国会議員室を訪問。「紹介議員要請文」などを手渡しました。行動後の集会で参加者らは、訪問した議員の対応を報告しました。

 行動後の集会では、日本共産党の山添拓参院議員があいさつ。緊迫する国際情勢に軍事で対応しようとする政治の流れを批判し、「治安維持法犠牲者に向き合わず、反省しない政治がこういう流れに向かわせています。先輩たちの意志を受け継ぎ、憲法を生かした未来を切り開くためにともに頑張りましょう」と訴えました。


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