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2022年5月12日(木)

鑑定や尋問機会減る

期間限定裁判 山添氏に参考人

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(写真)参考人に質問する山添拓議員=4月28日、参院法務委

 参院法務委員会は4月28日、民事訴訟法改正案(IT化、期間限定裁判)について参考人質疑を行いました。日本共産党の山添拓議員は、期間限定裁判について「裁判所に期限を切って事件処理を促進させ、当事者には、主張立証を急がせる」と指摘しました。

 国府泰道弁護士は、迅速な裁判のために鑑定も尋問も減っている現状を紹介。「丁寧に調べてほしかった」と当事者から不満を持たれた経験を語り、「今より鑑定や尋問の機会が減るなどとんでもない」と批判しました。

 山添氏は、期間限定裁判は判決に不服があれば異議申し立てができるものの、同じ裁判官が再度判決を行うため「逆転判決を期待するのは難しいのでは」と質問。国府氏は「仮処分の保全異議申し立てをしたことがあるが、同じ裁判長だと通らない」と訴えました。

 山添氏は、コロナ禍で裁判の期日が入りにくく、2カ月待たされる例もあり、迅速に裁判を進めるには裁判官や職員の増員、裁判所設備の拡充が重要ではないかと質問。国府氏と一橋大学の杉山悦子教授、日本司法書士会連合会の小澤吉徳会長はともに「裁判所の物的、人的拡充は必要」だと述べました。


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