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2022年5月6日(金)

「2030戦略」企画 響き合いin神奈川・小田原

再エネ推進へシステム大改革を

日本共産党政策委員長・参院議員 田村智子さん

気候危機打開は政権交代でこそ

小田原かなごてファーム代表 小山田大和さん

 太陽の力で農作物を作り、発電も行う「ソーラーシェアリング」。「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」にも明記されています。田村智子政策委員長・参院議員(比例予定候補)は4日、神奈川県小田原市で2030戦略を語る講演会に出席し、同市でソーラーシェアリングを実践する「小田原かなごてファーム」の小山田大和代表と気候危機打開の一点で響き合いを深めました。


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(写真)日本共産党政策委員長・参院議員 田村智子さん

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(写真)小田原かなごてファーム代表 小山田大和さん

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(写真)あさか由香・参院神奈川選挙区予定候補

 田村さんは、今年1月の「赤旗」日曜版新年号に志位和夫委員長との対談で登場した小山田さんと「お話ができるのを楽しみにしていた」と切り出し、2030戦略作成にあたってのポイントを説明。かつて省エネルギー、再生可能エネルギーの先進国だった日本が原発依存によって遅れた国になったと指摘し、「本気で省エネ、再エネを進めるにはシステムの大改革が必要」と強調しました。

広がる可能性

 小山田さんは2030戦略を「実現できれば日本が変わる」と評価。「福島原発事故が起きて再エネや環境、農業の問題に向き合うようになった。自然エネルギーをうまく活用することで地域の雇用や経済をつくることになる」と話し、ソーラーシェアリングで育てた米での日本酒造りや、食とエネルギーの自給・地産地消をめざす農家カフェの取り組みなどを紹介しました。

 田村さんは「小山田さんの実践に学び、神奈川で何ができるかとワクワクする」と語り、産業に加えて住宅リフォームによる省エネやごみ焼却の熱利用など技術力やアイデアで可能性が広がる戦略だとのべました。

 司会のあさか由香・神奈川選挙区予定候補が、気候危機打開に向けたアドバイスを尋ねると、小山田さんは「あさかさんを次の参院選で勝利させたら展望が開ける」と答え、会場を沸かせました。「気候危機は既存の政治の枠組みで変えられず、政権交代しかない。一生懸命新しい世の中をつくろうと、あさかさんを含めて政治の世界で頑張る人がいる。そんな社会をみんなでつくっていければ世の中は豊かになる」とエールを送りました。

 田村さんは「すべては政治の決断。労働者の雇用を守りながら原発や石炭火力発電をどうするか。国会で議論すべきだ」と応じ、あさかさんと党比例5予定候補を国会に押し上げるよう訴えました。

未来を見据え

 最後に小山田さんは総選挙を振り返り、「共産党さんが政権交代して与党に入るといった瞬間に大変なことが起きた。ここは踏ん張ってほしい。気候危機問題に正面から向き合うことで今まで獲得できなかった共感者を増やせる」「政策を誠実に訴え、時間はかかるかもしれないが必ず躍進できる時が来る。私もできる限り応援したい」と激励しました。

 田村さんは熱いメッセージにお礼をのべ、党名への疑問に対し「資本主義が目先の利益の最大化を追求した結果、気候危機がもたらされた。揺るがず資本主義を乗り越えた先の未来を展望し、世の中を変えようと対話を広げる」と党躍進の決意を込めました。あさかさんは「神奈川選挙区で石炭火力発電に代わる気候危機打開の政策を示せるのは私1人。ぜひ勝ち抜きたい」と表明しました。


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