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2022年5月5日(木)

説明なく再利用 重大

山下氏 放射性廃棄物めぐり

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(写真)山下芳生議員

 日本共産党の山下芳生議員は4月26日の参院環境委員会理事懇談会で、東電福島第1原発事故による放射能汚染土壌の最終処分に向けた進捗(しんちょく)状況の報告を受け、放射性廃棄物200万トンが民間業者によって道路建設などに再利用されていた問題を追及しました。

 山下氏は、避難区域とされた地域の廃棄物は「国が処理する」と放射性物質汚染対処特措法にあると指摘。「現に汚染された“土壌”は道路建設への再利用の実証事業が行われようとしたが、住民の反対でとん挫した。しかしコンクリート片などの“廃棄物”は民間業者が勝手に再利用している。なぜこのような事態になったのか」とただしました。

 環境省担当者は「土壌以外は再利用すれば廃棄物でなくなる扱いとした」と答弁。山下氏が「特措法のどこに根拠規定があるのか」とただすと「特措法でなく政府で解釈した」と説明しました。

 山下氏は「脱法行為だ」と批判し、「廃棄物がどこでどう再利用されているか、住民は知らされているのか」と追及。同省担当者は「業者が取りに来て汚染濃度を確認して持って行く。行き先は把握していない。住民説明会は行われていない」と述べました。


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