しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年5月2日(月)

第93回中央メーデー

志位委員長のあいさつ

 日本共産党の志位和夫委員長が1日開かれた第93回中央メーデー集会で行ったあいさつは次の通りです。


写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長

 みなさん、おはようございます。私は、日本共産党を代表して、全国の働く仲間のみなさんに、熱い連帯のあいさつを送ります。(拍手)

「価値観」で世界を二分するのでなく、「国連憲章を守れ」の一点で団結を

 ロシアによるウクライナ侵略が開始されて2カ月あまり。たくさんの人命が損なわれる痛ましい事態に、多くの方々が怒りと悲しみをつのらせていると思います。私は、メーデーにあたって三つの呼びかけを行いたいと思います。

 第一は、この戦争をどうやって終わらせるかという問題です。

 バイデン米大統領は、「民主主義対専制主義のたたかい」というスローガンを打ち出しています。しかしみなさん、今大切なのは、あれこれの「価値観」で世界を二分することではなく、「ロシアは侵略をやめよ」「国連憲章を守れ」という一点で全世界が団結することではないでしょうか。(拍手)

 国際世論の力で侵略を止め、国連憲章にもとづく平和の国際秩序を回復するために、最後まで力をつくそうではありませんか。(拍手)

核兵器は「絶対悪」の兵器――核兵器禁止条約への参加を決断せよ

 第二に、核兵器の使用は絶対に許してはなりません。

 いま世界が目にしているのは、核兵器という兵器は、人間に持たせてはならない「絶対悪」の兵器ということではないでしょうか。そして、今の状況の下で、核兵器の使用を止める唯一の保障は、全世界から核兵器を緊急に廃絶することしかないということではないでしょうか。(拍手)

 唯一の戦争被爆国・日本の政府は、核兵器禁止条約への参加を決断せよ――このことを強く求めていこうではありませんか。(拍手)

危機に乗じた9条改憲――「戦争する国」づくりを絶対に許さない

 第三は、危機に乗じた「戦争する国」づくりを絶対に許さないことです。

 「9条で平和が守れるか」という議論がありますが、戦争を起こさないための9条を生かした外交に、知恵と力をつくすことこそ、政治の役割ではないでしょうか。(拍手)

 危機に乗じて、「敵基地攻撃」とか「核共有」などを叫び、憲法9条を改定し、日本を「軍事対軍事」の危険な道に引き込む動きを、みんなで力を合わせて止めようではありませんか。(拍手)

物価高騰は「アベノミクス」による失政――消費税5%への減税を

 みなさん。物価高騰が深刻です。

 いまの物価高騰の原因は、「新型コロナ」と「ウクライナ侵略」だけではありません。「異次元の金融緩和」による異常円安が大きな原因になっています。これは「アベノミクス」が招いた失政ではないでしょうか。(拍手)

 物価高騰が、国民生活のあらゆる分野におよぶもとで、暮らしと営業を守る最大の切り札が消費税減税であることは、いよいよ明らかです。消費税をただちに5%に減税し、インボイスの導入を中止させようではありませんか。(拍手)

「賃金が上がる国」に――大企業の内部留保への課税で賃上げを進めよう

 同時に、日本を「賃金が上がる国」にしていく必要があります。

 私たち日本共産党は、「アベノミクス」で異常に膨れ上がった大企業の内部留保に税金をかけようという提案をしています。課税のさいに適切な控除を設けることで、賃上げとグリーン投資を促進するようにします。10兆円の税収は、最低賃金を1500円に引き上げるための中小企業の支援にあてます(拍手)。大企業で働く人も、中小企業で働く人も賃上げが進み、グリーン投資を促進する。「一石三鳥」のこの提案を、みんなの力で実行させようではありませんか。(拍手)

参議院選挙――「平和」でも「暮らし」でも希望が持てる新しい日本をつくる選挙に

 参議院選挙が目前です。

 この選挙を、「平和」でも「暮らし」でも国民みんなが希望を持てる新しい日本をつくる選挙にしていくために、みんなで力をあわせましょう。

 第93回メーデー万歳。ともにがんばりましょう。(大きな拍手)


pageup