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2022年4月28日(木)

タクシー業界大混乱

インボイス制度 大門氏が紹介

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(写真)大門実紀史議員

 「個人タクシーのちょうちんの色で、免税事業者を区別する」―。26日の参院財政金融委員会で日本共産党の大門実紀史議員が、2023年10月から始まるインボイス(適格請求書)制度をめぐりタクシー業界で起こっている大混乱の実態を紹介し、大きな反響を呼んでいます。

 大門氏が取り上げたのは、個人タクシーのインボイス領収書について。消費税の納税を免除される個人タクシー運転手は、インボイス領収書を発行できないため、タクシー代を経費で落とす会社員などがインボイス領収書を求めても応じることができず、トラブルになりかねません。

 大門氏は、財務省とタクシー業界が客とのトラブルを避けるため、課税業者は青、免税業者は赤など、ちょうちんの色で区別するよう相談していると指摘。「このようなことをすれば、免税の個人タクシーは排除されていく」と批判すると、与党席からもどよめきが上がりました。

 こんな区別が現実になれば、タクシーを利用する側も、複雑な話になります。そもそも、今でもタクシーは表示類が多いのに、さらに見分ける必要も出てきます。消費税をめぐる混乱をさらに増やすインボイス制度は中止するしかありません。(敬)


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