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2022年4月21日(木)

沖縄新基地申請不承認の取り消し

県、期限内承認応じず

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の政府の設計変更申請をめぐり、斉藤鉄夫国土交通相が、申請を不承認とした玉城デニー知事の処分を取り消す裁決を出し、20日までに承認するよう県に勧告していた問題で、県は同日、「裁決書の内容を精査した上で対応を検討する必要がある」とし、「20日までに承認することに対する判断を行うことはできない」と回答しました。

 県は事実上、国の承認要求を拒否した形です。勧告には法的拘束力がなく、国側は今後、法的拘束力のある「是正の指示」など対抗措置をとり、県もさらなる対応をとるとみられます。

 設計変更は、埋め立て海域北側の大浦湾で軟弱地盤が見つかったことに伴うもので、防衛省沖縄防衛局が2020年4月に地盤改良のための設計変更を県に申請していました。県は21年11月、軟弱地盤に関して地盤の安定性が十分に検討されていないことなどから申請を不承認としました。

 これに対して防衛局は同年12月、行政機関による私人への権利侵害の救済を目的とした行政不服審査法を悪用して、国交相に審査を請求。国交相が請求を認め、今月8日に不承認を取り消し、20日までの承認を勧告していました。


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