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2022年4月13日(水)

「中枢攻撃」 否定せず

参院委・井上氏追及に防衛相が答弁

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(写真)質問する井上哲士議員=12日、参院外防委

 日本共産党の井上哲士議員は12日の参院外交防衛委員会で、政府・自民党が国家安全保障戦略などの改定にあたり、検討している「敵基地攻撃能力」保有について敵の「指揮中枢」も攻撃対象にすべきだとする議論を取り上げ、追及しました。

 井上氏は、敵基地攻撃能力保有等について評議する有識者会議に招かれているのが防衛省・自衛隊の元幹部など「賛成ありき」となっており、折木良一元統合幕僚長は「専守防衛の見直し」まで提言していると指摘しました。

 敵基地攻撃の対象に関し、安倍晋三元首相は3日、山口県での講演で「基地に限定する必要はなく、相手の中枢を攻撃することも含むべきだ」と主張。自民党も11日の安全保障調査会の会合で、「日本への攻撃を指揮する中枢など」を対象に含む考えを追加したとされています。

 井上氏が「政府が言う専守防衛をも超える『中枢への攻撃』も検討対象とするのか」とただしたのに対し、岸信夫防衛相は「『中枢』とは基地の意味だと解釈される」と答弁。「中枢への攻撃」を否定しませんでした。

 井上氏は、折木氏が「指揮統制機能や通信施設への反撃も含む」と述べ、安倍氏も「基地に限定する必要はない」と見解を示しているとし、「まさに本格的な打撃力ではないか」と批判。軍拡の悪循環に陥ると指摘し、「敵基地攻撃保有の検討自体をやめるべきだ」と訴えました。


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