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2022年4月12日(火)

島守る 世論大きく

馬毛島基地問題 市長・住民と懇談

野党国会議員

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(写真)馬毛島問題の集会で住民と語り合う「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」の国会議員ら=10日、鹿児島県西之表市

 馬毛島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地建設計画をめぐり、野党国会議員でつくる「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」は10、11の両日、現地を視察し、市長や市議、市民らと懇談しました。日本共産党から田村貴昭衆院議員が参加しました。

 同懇談会は11日に八板俊輔市長と懇談しました。懇談で田村氏は、市史編さん事業をめぐり、島の土地の大半を所有する開発会社が立ち入りを許可しないため実施できないことにふれ、「市の固有の事業であり、この問題と切り離して、国や地権者が調査に応じる必要がある」と述べました。懇談後の会見で、近藤昭一会長(立憲民主党衆院議員)は「(八板氏は)地元の市長として分断を懸念し、住民を大切にしたいと考えていると感じた」と述べました。

 同懇談会は同日に、基地建設に反対する市議団や、市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の会員とも懇談しました。

 10日夜には、国会議員と住民が語る集会を市内で開催しました。農家などの住民が「軍事力で離島の住民は守れない」(元自衛隊員の男性)「豊かな海を守りたい」(漁師の男性)などと発言。会場からも「建設を止めるために何をすべきか」「野党共闘を進めてほしい」などの意見や質問が相次ぎました。

 田村氏は、森林法に反した違法伐採や、抵当権を抹消しないままの土地購入、土地造成費35億円を国が肩代わりするなどの問題が国会の追及で明らかになったと指摘。「基地建設を止めるためには世論が一番大事だ。世論をつくって政権を代えよう」と強調しました。


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