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2022年3月31日(木)

被災地支援

地震被害 全容把握を

紙氏「荒浜地区の再生必要」

 日本共産党の紙智子議員は29日の参院農林水産委員会で、福島・宮城県沖地震で被災した宮城県山元町のイチゴ生産者の実態を示し、被害の全容把握と支援の検討を求めました。

 紙氏は、ハウス1棟あたり1千万円以上の被害になると指摘。地盤沈下で配管などの設備も損傷し、昨年の地震に続く被害で「再建が見通せない」との声を示し支援を求めました。金子原二郎農水相は「被害状況を速やかに把握した上で支援の必要性を検討する」と答えました。

 また紙氏は、東日本大震災の津波で壊滅的被害を受け、国の支援でほ場整備した仙台市荒浜地区でいまだに3反の農地で2トントラック10台分のがれきが出るなど農作業に支障が出ていると指摘。土が津波でさらわれた田んぼに土を入れたものの地力がなく作物が育たない現状も示し、「震災後10年たった新たな課題に目を向けた支援を」と求めました。

 牧元幸司農村振興局長は、がれき処理や土壌改良に農地耕作条件改善事業の活用が可能だと答弁。金子農水相は「現場を見て原因を追究しながら取り組みたい」と述べました。

 同委では同日、土地改良法改正案が全会一致で可決されました。


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