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2022年3月25日(金)

緊急事態 乱用の危険

衆院憲法審・赤嶺氏「立憲主義崩す」

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(写真)発言する赤嶺政賢議員=24日、衆院憲法審査会

 衆院憲法審査会は24日、「緊急事態条項」を中心に集中討議を行いました。日本共産党の赤嶺政賢議員は、コロナ禍に便乗して緊急事態を理由に改憲議論を進めようとしていることについて「憲法を変えなければ対応できない問題は起きていない」と批判しました。

 赤嶺氏は、自民党などが内閣の緊急政令や緊急財政処分を規定すべきだと主張していることを「三権分立を壊すものだ」と指摘。憲法が国会を唯一の立法機関とするのは、明治憲法下で乱用された緊急勅令や独立命令を排し、立法権を国会に独占させ権力分立を徹底するためだとして、「これらの議論は、権力の縛りを緩め、内閣に権限を集中させ、立憲主義を崩すものだ」と批判しました。

 また、衆院の解散や任期満了時に大規模災害で選挙ができなくなるという主張について「想定外のことを仮定して議論すること自体が問題だ」と指摘。「想定外のために憲法を変えれば、権力を縛り国民の権利と自由を守る憲法原理に例外を置くことになり、乱用を許す危険が高まる」と主張しました。

 社民党の新垣邦男議員は「緊急事態条項は立法府を停止するもので乱用の危険が高い」と強調しました。自民党の新藤義孝議員は「緊急時には政府の権限を集中させる必要がある」と主張しました。


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