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2022年3月24日(木)

9条生かした外交戦略を

参院憲法審 山下・吉良氏が主張

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(写真)発言する山下芳生議員=23日、参院憲法審

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(写真)発言する吉良よし子議員=23日、参院憲法審

 参院憲法審査会は23日、憲法に対する考え方について各会派から意見表明と自由討議を行いました。

 日本共産党の山下芳生議員は、ロシアによるウクライナ侵略への対応で重要なのは「国際世論だ」と強調。国連総会でロシア非難決議に棄権、退席した47カ国に「侵略を非難し軍事行動の中止を求める立場に立つよう働きかける外交が重要だ」と述べました。

 また、「軍事対軍事」の悪循環に陥る危険を指摘。「東アジアサミットを強化し、東アジア規模での友好協力条約を展望しているASEAN(東南アジア諸国連合)と協力し、東アジアを平和と協力の地域にしていく憲法9条を生かした外交戦略こそ必要だ」と語りました。

 その上で、ウクライナ侵略に乗じた一部政治家などの「核共有」議論は「看過できない」と批判。核兵器の脅威をなくすには核兵器廃絶しかないとして「プーチン政権の言動を見るなら、それはいよいよ急務だ。唯一の戦争被爆国である日本の政府が『核共有』などという議論を退け、核兵器禁止条約に参加することを強く求める」と述べました。

 共産党の吉良よし子議員はロシアに抗議し撤退を求めた上で、「日本の侵略戦争への反省が込められているのが憲法9条だ」と指摘。改憲議論のための憲法審査会は「これ以上動かすべきではない」と主張しました。

 自民党の石井準一議員は同党の改憲4項目に言及。同党の西田昌司議員はGHQの占領下に策定された現行憲法は「日本人の伝統精神とかなりかけ離れた」などと主張し、教育勅語の「伝統的価値観」は日本人の考え方を保っていたなどと発言しました。


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